迷犬の迷走

カメラと雑記とたまに仕事の話

Lync Onlineでどツボった

もう二度とハマりたくないので備忘録と、
似たようなことでハマる企業の担当者さんがいるかどうかは知りませんが、

ググっても出なかったので誰かの役に立てばと思います。






※注意書き
この情報は管理人の個人的な調査結果によるものです。
正確な情報を必要とされる場合には、
日本Microsoft及びパートナー各社へお問い合わせください。

そもそもLyncってなんぞ?というところですが、
Microsoftが開発したコミュニケーションツールです。
Exchangeなどとも連携するので、色々便利。
導入するまでのハードルが高すぎるけど。主にお金。
詳しくは公式を参照。

今回はテストで一時的に使いたかったので、
サーバを立てるのではなくクラウドサービスを利用することに。
Lyncだけ使うことができないらしく Office365を選択。
結果的にこれでハマるわけですが。


登録は至って簡単です。
公式サイトで30日お試しをクリックしてポチポチと進めていくだけ。
企業でなくても使えるみたいなので、Officeが使いたいなーって人にもおすすめ。

また、試用が済んだ後で一部機能だけの契約ということも出来るそうです。
私の場合はLyncだけが欲しいのでそこだけ切り出して、
試用環境から本番契約に移行できるとのこと。
というかOffice365は高い。どうにかなりませんかね、Microsoftさん。



ドメイン自体を持っていなくても利用することが出来ますが、
企業だとサブドメインを払いだして利用しようとするかと思います。


その場合は当然ながらDNSの設定が色々と必要になります。
公式だとこのあたりに色々書いてありますが、
これだけだとSRVレコードが足りません。
別のナレッジを見るともう1レコード書く必要があるとのこと。
このあたり統一してアナウンスして欲しいですね。


proxyサーバを通してWebフィルタリングを行なっている。
という会社さんの場合、更に注意が必要です。

Lyncはproxy設定が出来ません
また、インターネットオプションなどの設定を入れていた場合、
そんなもの読み込みに行こうともしていません。
Microsoft純正なのにお行儀があまりよくないです。
そのため、ファイアウォールの除外設定にいくつか登録を入れる必要があります。

参考にさせていただいたのはこちらのサイト。
記載されている以下のIPへ443での通信を許可しておく必要があります。


207.46.5.0/24
207.46.7.128/27
65.55.127.0/24
65.55.121.128/27


ただ、これだけでは通信が出来ませんでした。
netstatから調べたところ、以下のIPアドレスへの接続についても許可が必要でした。

157.56.0.0/14
157.54.0.0/15
157.60.0.0/16

これらのIPへの通信を許可していない場合、
証明書の更新が行われずLyncの起動が出来ません。

こういったナレッジは設定情報には記載されていませんし、
検索してもナレッジベースでは出て来ません。
日本の企業実態に合わせた情報展開をして欲しいものです。
フィルタリングとかやってる企業の考え方が古いとも言えますが。


今回はちょっと使ってみるか。
というレベルだったので事無きを得ましたが、
本格的に導入を検討される場合は色々とした準備してからやることをお勧めします。



追記

というか、気になってもう少し調べたら、
こんなの見つかった。情弱な俺乙。

http://community.office365.com/ja-jp/f/339/p/12666/57324.aspx#57324
http://support.microsoft.com/kb/2409256/ja